2025年 3月 08日五月人形

五月人形の種類の特徴は？家庭に合った最適な選び方

五月人形は種類が多いので、どれを選ぶべきか迷っている方は多いと思います。

本記事では、これから購入をお考えのご家族に向けて、創業110年の老舗・鈴甲子が五月人形の種類について詳しく解説します。

「兜飾り」「鎧飾り」「武者人形」の違いや選び方のポイント、お手入れ方法などをまとめてみたので、参考にしていただければ幸いです。

お子さまの健やかな成長を願う贈り物として、ご家庭に合ったぴったりの五月人形を選びましょう。

1. 五月人形とは？その意味と歴史

1-1. 五月人形の由来と歴史

五月人形の風習は、武家社会において男の子の健やかな成長と立身出世を願う習慣として始まりました。戦国時代には、武将たちが鎧や兜を身に着けて戦いに挑んでいたことから、それらを飾ることで邪気を払い、子どもを厄災から守る象徴とされるようになりました。やがてこの風習は江戸時代に庶民の間にも広まり、武士だけでなく商人や町人の家庭でも五月人形が飾られるようになりました。

1-2. 五月人形を飾る理由

五月人形は、男の子の健やかな成長と幸せを願い、端午の節句に飾ります。鎧や兜には、昔から災いを退ける力があるとされ、子どもを病気や事故から守る象徴とされています。家族みんなで飾って祝うことで、無事に立派な大人へと成長できるよう願いを込める、日本の伝統文化の一つです。

1-3. 生まれてきてくれた子供への感謝の気持ちを込めて

五月人形には、親や祖父母が子供の誕生を喜び、感謝の気持ちを込める特別な意味があります。健やかに成長し、幸せな人生を歩めるよう願いを込めた大切な贈り物です。鎧や兜は、子供を見守る象徴となります。毎年飾るたびに成長を実感し、家族の絆を深めることができるのも魅力のひとつです。

2. 五月人形の種類一覧

2-1. 兜飾り　～シンプルで飾りやすい人気のスタイル～

兜飾りはコンパクトで飾りやすく現代の家庭で人気のタイプです。兜は鎧の頭部であり、武士の象徴とされており、デザインや大きさの種類が豊富です。予算や飾る場所に合わせて選べるのが魅力です。

2-2. 鎧飾り　～本格派で格式高いスタイル～

鎧飾りは、全身を守る鎧と兜がセットになった五月人形です。武将の威厳を感じさせるデザインで、格式を重んじる家庭に人気があります。サイズは大きめのものが多いため、広いスペースに豪華に飾りたい方におすすめです。

2-3. 武者人形（大将飾り）　～武将をモチーフにした人形のスタイル～

武者人形は、戦国武士や歴史上の武将をかたどった五月人形です。力強い顔の表情やポーズが特徴で、勇ましく成長してほしい願いが込められます。

兜や鎧とは異なり、人物をかたどった個性的なデザインが魅力です。付属品が少なくコンパクトなサイズ感も人気で、玄関で飾るのにも適しています。

3. 家庭に合った五月人形の選び方　

3-1. 家のスペースに合わせて選ぶ

五月人形は種類によって大きさが異なるため、飾る場所を考慮することが大切です。床の間など広いスペースがある場合は、存在感のある鎧飾りが適しています。反対に飾る場所や収納場所が限られる場合は、コンパクトな兜飾りや武者人形がおすすめです。

3-2. 予算別に選ぶ　

五月人形の価格は数万円から数十万円と幅広く、予算に応じた選び方が重要です。
手頃な価格のものでも使用している素材の違いなどで、大きさやデザインは様々です。複数の作品を比較してみましょう。また、伝統工芸の職人が作る高級品には、お節句の時期以外でも飾りたくなるような、美術品のような作品もあります。

3-3. デザインや好みに合わせて選ぶ　

五月人形には伝統的な豪華なものから、シンプルでモダンなデザインもあり、現代のインテリアになじむ兜飾りも人気が高まっています。兜の飾り台で使用するお櫃（ひつ）の色も、伝統的な艶のある黒に加え、2020年頃から柔らかい白木のベージュ色も一般的になりつつあります。

家族の好みの色や、飾る場所（和室やリビング等）に合ったデザインを選び、毎年楽しめるものを選びましょう。