戦国武将の具足の飾り方
はじめに
今回は五月人形の中でも、戦国武将シリーズの具足の飾り方を、画像を使ってご紹介します。
今年初めて五月人形を飾る方、去年も飾っていたけれども忘れてしまった方、飾り方に不安がある方にご覧いただけると嬉しいです。
鎧飾りの中でも、具足という種類は戦国時代に多く見られる形で、五月人形と聞いてイメージする鎧とは少しデザインも異なってきます。
具足とは、「具(そな)えに足りている」。十分な装備というような意味で付けられています。
具足が発達したのは戦いが増えてきたことで甲冑の重要性が増し、改良が進んだことが要因と言われています。
では、実際に鈴甲子雄山の戦国武将の「具足」はどうやって飾るのかをご紹介したいと思います。
付属品を出す
一式が入っている箱のことをお櫃といいます。
まずは、お櫃に戻すことを念頭に、写真で撮っておくとしまう際にスムーズにしまうことができます。
お櫃の中から一式を出してみましょう。種類によっても多少の違いがある場合もございますが、下記の一式が入っていることを確認してください。
- 兜
- 鎧胴
- 佩楯(はいだて)
- 芯木
- 作札
- 付属箱
- 前立て
- 脛当(すねあて)
- 面頬(めんぽう)
- 毛沓(けぐつ)
お櫃への取り付け
佩楯をお櫃に取り付ける
お櫃の蓋を開け、佩楯(はいだて)の紐を写真のように引っかけて、蓋で挟みます。
鎧胴をお櫃の上におく
佩楯の取り付けができたら、次は鎧胴をお櫃の上に置きます。
お櫃の少し前側におくのがポイントです。
兜を取り付ける
次は兜です。兜に前立てを取り付けます。
写真でご紹介している、伊達政宗公は前立てですが種類によっては左右に取り付けるタイプ、後ろ側に取り付けるタイプとございます。
兜の前立ての取り付けが完了したら、鎧胴に芯木を取り付けて行きます。
芯木を取り付けたら、面頬(めんぽう)を芯木に引っ掛けます。
溝が掘ってあるので、そちらに紐を引っ掛けます。
面頬の設置が済んだら、兜を上に乗せて行きます。
付属品を添える
本体が完成したら、次は付属です。
脛当て(すねあて)を毛沓(けぐつ)に差し込んで、具足の前に置きましょう。
木札を横に添えて完成です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
鎧の飾りつけは工程が多く大変なように感じる方もいらっしゃると思いますが、より盛大にお子様の初節句をお祝いしようというご家族には、迫力もあっておすすめです。
最後に、動画でも飾り方を紹介しておりますのでご紹介します。
今回の内容を1分にまとめたものになります。ぜひ合わせてご参考にしてみてください。