壹三人形「もののふ童」 の各パーツの特徴や素材をご紹介(弦・翔・凛・蓮 編)

はじめに 

こちらの記事では

人形工房 壹三で製作している「もののふ童(わらべ)」シリーズの

「弦」・「翔」・「凛」・「蓮」の各パーツの名称や素材について細かくご紹介していきます。

 ご紹介する作品は武蔵坊弁慶をイメージして製作した「弦」と、国宝に指定されている浅葱綾威大鎧(厳島神社所蔵)を元に製作した鎧を着た「翔」です。

 もののふ童 弦(げん)      もののふ童 翔(しょう)

各部位のご紹介

 

甲冑(かっちゅう)

人形が着用している甲冑(兜と鎧)は、鈴甲子で製造した小さいながらも本格的な甲冑です。

 

兜鉢は合金で当時の兜を表現しております。正面には鍬形(くわがた)という左右一対の角のような飾りが付きます。

頭の後ろ側を守る錣(しころ)と鎧は、小札(こざね)と呼ばれる板に紐を通して編んでおります。

兜の両サイドにあたる「吹き返し」と呼ばれる部分や「弦走り(つるばしり)」というお腹の部分などに使われている白い生地は、実物の鎧と同じく鹿の皮を使用しております。

鹿皮は柔らかく手触りが良いため、体になじみやすかったようです。また、繊維が細かいため、絵柄や模様が綺麗に入れられるという利点もあります。

弦は菊のお花の模様です。

翔は襷文(たすきもん)というチェック柄です。丸い模様の内側には獅子が描かれております。

平安・鎌倉時代に流行した柄の模様を雄山で独自にリデザインし、鹿皮に二色で刷っております。

 素材  合金、真鍮、アルミ、正絹糸、鹿皮

面相(めんそう)

人形本体は樹脂でできております。子どもの柔らかい肌質が表現でき、彩色が映える素材です。

人形の顔を面相と言いますが、壹三ではこの面相(目や眉毛、化粧)を、職人が一体一体手作業で丁寧に仕上げております。

 

人形の目は二種類あり、「描き目」という筆で目を描く方法と、「入れ目」という目の部品を使う場合があります。

弦は描き目で、光沢のある6色の塗料を少しずつ足していく描き方で奥行を演出し、子どものキラキラした瞳を再現しております。

翔は入れ目を採用しております。開いた口からは乳歯がのぞき、子どもの愛くるしいリアルな表情を演出しております。

素材     樹脂、ドールアイ

  

衣装

衣装も一体一体丁寧に着せ付けております。

 

衣装の生地は人形の雰囲気や甲冑に合うよう、ひとつひとつ厳選した生地を選んでいます。

弦の場合は通せんぼのポーズが持つ力強いイメージから、威と衣装を 黒と朱赤の濃い色で統一しました。

素材      唐織

 

刀剣、槍(やり)

もののふ童シリーズの人形は、刀や槍など戦うための武器を手に持っています。

 

弦は弁慶がモチーフになっているため、大きな薙刀(なぎなた)を持っております。

 

翔は腰に刀を差しております。

素材 樹脂、錫

 

付属品について

作家札

 

 人形工房壹三の作品である証となる作家札です。

素材 天然木

 

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